鴨治晃次 展|不必要な物で全体が混乱しないように
《静物》2003/2013 水、グラス、アルミニウム板、作家蔵
《静物》2003/2013 水、グラス、アルミニウム板、作家蔵

今週にしかできないこと

話題のギグに美術展示、フードフェアなど、タイムアウト東京が注目するイベントを紹介

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  • アート
  • 日本橋
日本橋の「西村画廊」で、9人の作家によるグループ展「SUMMER SHOW 25」が開催。舟越桂、押江千衣子、小林孝亘、曽谷朝絵、細江英公、デイヴィッド・ホックニー(David Hockney)、町田久美、三沢厚彦、ブリジット・ライリー(Bridget Riley)の近作、新作を中心におよそ20点の作品を紹介する。 会場では、2024年3月に逝去した舟越の静寂で凛(りん)とした彫刻をはじめ、同じく9月に世を去った細江による三島由紀夫を耽美(たんび)的に撮り下ろしたオールドプリント、ライリーの白黒2色が交歓しながらたゆたう版画などが並ぶ。 また、ホックニーの1980年代のフォトコラージュ作品、町田のキャリア初期のペインティング、三沢の猫の木彫とドローイングなども展示している。ぜひ気軽に足を運んでほしい。 ※10時30分〜18時30分/休館日は日・月曜・祝日/入場は無料
  • アート
  • 表参道
表参道の「GYRE GALLERY」で、「創造と破壊の閃光」が開催。人格と行動が芸術と一体化しているといえるほど芸術に人生をささげてきた草間彌生と、3人の現代アーティストによるダイアローグ展だ。 絵画、彫刻、デザイン、ファッション、パフォーマンス、映画、小説など多様な分野で活躍してきた草間。現在も人間存在の本質的な主題に取り組み、生命の謳歌(おうか)を世界に向けて発信し続けている。 本展の草間と対話相手となる作家は、戦争経験をした草間と戦後高度経済成長による大量消費社会であった時代や精神を共有した三島喜美代。また、光と闇・生と死・自己消滅の草間の世界観と、谷原菜摘子の世界観「自身の負の記憶と人間の闇を混淆(こんこう)した美」が交錯する。 そして、種苗業を営む旧家に生まれた草間の自然観と通底する、坂上チユキのくさび形文字のような無数の形が一つの宇宙を形成する作品だ。 作品を通じた対話を垣間見てほしい。 ※11〜20時/入場は無料 企画:飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長)©YAYOI KUSAMA
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  • Things to do
  • 中野
日本全国から個性豊かなブルワリーが一堂に介す「大江戸ビール祭り」が「中野四季の森公園」で開催。今年も、各地のクラフトブルワリーが週替わりで出店し、自慢のクラフトビールを振る舞う。 味わえるのは、福島県の「イエロービアワークス(YellowBeerWorks)」や高円寺発の「アンドビール」などの人気ブルワリーによる限定ビールの数々。春の気候に合わせた季節のビールや、いろいろな味を少しずつ楽しめる飲み比べセットも用意する。 ブースのスタッフからビールの魅力やストーリーを直接聞き、クラフトビールの奥深さに触れてみるのもおすすめだ。ビールに合うフードも多数登場し、自分だけのオリジナルのペアリングを探してほしい。 ビールの多様性に触れながら、春のひとときを楽しんでみては。 ※16時~21時30分(土曜は12時~21時30分)/入場は無料
  • アート
  • 上野
「東京国立博物館」で、「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」が開催。同館が所蔵する国宝などの貴重な文化財から、今世界で人気の名作アニメまで、高さ7メートルのモニターで日本の至宝への没入体験ができる。 スケールが圧巻の「イマーシブシアター」では、超高精細映像により、土器や土偶、はにわ、絵巻、浮世絵などを、普段決して見ることができない角度やサイズで堪能できる。 また、手塚治虫や高畑勲、細田守などの、日本を代表する名作アニメも登場。日本の風土の中で受け継がれてきた独自の美意識が、日本のアニメにも共通していることを感じるだろう。 壮大な映像制作を手がけたのは、建築・都市・観光・文化など多様な分野の専門知識と経験を持ったメンバーで構成するクリエーティブ集団「Panoramatiks」と、「いいものを、つくる」というシンプルな思想の元に集う 「CEKAI」だ。 また、音楽は、さまざまなメディアでの音楽制作を手がける蓮沼執太が担当した。日本文化のタイムトラベルを大迫力の映像で楽しんでほしい。 ※9時30分〜17時 (金・土曜、5月4・5日、7月20日は20時まで) /入館は閉館の30分前まで /休館日は月曜、5月7日、7月22日(3月31日、4月28日、5月5日、7月21日は開館)/料金は前売り1,800円、学生1,000円、高校生600円/当日2,000円、学生1,200円、高校生800円、中学生以下無料
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  • アート
  • 虎ノ門
虎ノ門ヒルズの「トウキョウ ノード(TOKYO NODE)」で、デザインを体感する展覧会「デザインあ展neo」が開催。デザインについてさまざまな思考・発見を楽しんでもらう展示を行う。 「デザインあ展neo」は、NHKの「Eテレ」で放送中の番組「デザインあneo」のコンセプトを、体験の場へと広げた展覧会だ。「みる(観察)」「かんがえる(考察)」「つくる・あそぶ(体験)」のステップでデザインを体感していく作品や、360度のスクリーンに囲まれて映像と音楽を身体で感じる作品などが展開する。 また、約35点の新作が公開され、番組でおなじみのコーナーも登場。さらに、会場の特徴的なギャラリー空間を生かした展示も構成される。 ※10~19時(入場は閉館30分前まで)/料金は2,500円、中学・高校生1,200円、小学生1,000円、2歳以上500円、2歳未満無料
  • アート
  • 上野
「東京都国立博物館」で、総勢85人のアーティストたちの木版画を通じて、現代から未来に続く伝統の可能性を追求する「浮世絵現代」が開催。伝統木版画の表現に魅了されたさまざまなジャンルのアーティスト 、デザイナー、クリエーターたちが、現代の絵師となり、アダチ版画研究所の彫師・摺師(すりし)たちと協働して制作した「現代の浮世絵」が堪能できる。 日本の木版画の技術は、江戸時代に独自に発展し、浮世絵という力強く華やかな芸術を生み出した。「浮世」という言葉には「当世風の」という意味があり、浮世絵版画はまさにその時代と社会を色鮮やかに映し出すメディアであった。  高度な木版画の技術は、途切れることなく、現代まで職人たちに受け継がれている。伝統技術は、同時代の人々の心を捉える作品を生み出し続けることで、さらに次代へと継承されていくだろう。 本展の参加作家は、水木しげる、安野モヨコ、石ノ森章太郎、粟津潔、佐藤晃一、田中一光、和田誠、草間彌生、横尾忠則、田名網敬一、加藤泉、塩田千春、名和晃平、李禹煥、福田美蘭といった、名だたるアーティストやクリエーターが名を連ねる。 唯一無二の現代の浮世絵世界を、心ゆくまで楽しんでほしい。 ※9時30時〜17時(金・土曜、5月4・5日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜、5月7日(4月28日、5月5日は開館)/料金は前売り1,300円、学生600円、70歳以上300円/当日1,400円、学生700円、70歳以上400円、高校生以下無料
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  • Things to do
  • 渋谷
2025年4月の開催では7000人以上が来場した、体験型展示「視える人には見える展」の追加公演が決定。霊視芸人のシークエンスはやともと、透視・霊視を用いたカウンセリングサロンを運営する霊能力者Miyoshiが監修しており、「何か」が視える疑似体験ができる写真展が楽しめる。 築90年を超える古民家に並べられるのは、「樹海/パワースポット」「廃墟」「都市圏」3つのテーマに沿って撮り下ろされた写真。一見するとなんの変哲もない写真ばかりだが、視える人には視える「何か」が映っているという。視えないという人には答えが用意されているので、どちらの視点でも楽しめるだろう。本展のラストには、驚きの仕掛けもあるという。 今まで視えないと思っていた人も、実は視える側なのかもしれない。ぜひ自分の目で確かめてほしい。 ※10時〜19時30分 (6月16日は15時まで)/最終入場は閉場の30分前まで/料金は1,980円(お清め塩付き)
  • アート
  • 六本木
映画の枠を超えた多様なアートによってゴジラを表現する展覧会が開催。現代に生きる国内外のアーティストたちが「ゴジラとは、何か。」という問いに対し、自身の答えをアート作品として展示する。 これは、2024年に70周年を迎えたゴジラを祝して立ち上げられたプロジェクト「GODZILLA THE ART」の一環だ。ゼネラルプロデューサーに解剖学者の養老孟司を迎え、第一線で活躍する国内外の作り手たちによる多彩な「ゴジラ作品」を表現していくプロジェクトである。 2024年11〜12月には「パルコミュージアムトーキョー」で、第4弾となる「GODZILLA THE ART by PARCO」が開催。現代アートギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」所属の中村哲也や大平龍一をはじめ、浅野忠信などの世界各国15人のアーティストたちが参加した。一体どんなゴジラ作品が誕生するのか心待ちにしたい。 最新情報は、公式ウェブサイトを確認してほしい。
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  • 映画
  • 新宿
新宿の「ケイズシネマ(K's cinema)」で、「インド大映画祭」が開催。言語・文化が各地域によって変わるヒンディー映画、タミル映画、マラヤーラム映画などから厳選されたラインアップが登場する。 上映作品は、全15作品。注目は、カールティ(Karthi)主演のヒューマンドラマ『メイヤザガン -美しき人』、アルジュン・ダース(Arjun Das)主演のサスペンス『アルケミスト』、本映画祭でも馴染みのあるK・マニカンダン(K. Manikandan)主演の『恋人』という日本未公開作品の3本だ。 そのほか、 インドのスーパースターことラジニカーント(Rajinikanth)とアヌシュカ・シェッティ(Anushka Shetty)の豪華共演作『Lingaa リンガー』、プリトヴィラージ・スクマラン(Prithviraj Sukumaran)主演の『盲目の目撃者』、リティク・ローシャン(Hrithik Roshan)&サイフ・アリー・カーン(Saif Ali Khan)の『ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー版』、といった、にぎやかな作品が並ぶ。 インド映画ファンも、これまでインド映画を見たことがない人も、この機会を見逃さないでほしい。 ※上映時間・料金はプログラムにより異なる
  • アート
  • 渋谷
「東急プラザ渋谷」の3階で、葛飾北斎の浮世絵を全身で感じる新感覚イマーシブエンターテイメント「HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO」が開催。北斎が生きた江戸の浮世にタイムスリップしたような、「映像×サウンド×触覚」の圧倒的な没入体験が待っている。 本展は、誰もが一度は見たことがある北斎の作品を、超高精細イメージデータを使用し、臨場感のある高精細な映像をリアルに再現。さらに、床が水たまりや砂浜に変わったかのように感じさせる触覚提示技術などの演出により、北斎が見た景色や歩いた感覚を味わえる。 会期中は、日本のクラフトマンシップを持つブランドとのコラボレーショングッズも発売する。北斎の世界へ全身でダイブしよう。 ※11~20時(入館は19時10分まで)/料金は3,500円、学生2,200円、小・中学生1,500円、未就学児無料
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